ロンドンパブのオープンマイクでホスト

  

 

頼まれて、臨時にパブのオープンマイクのホストをすることに。

私は サウンドの機材操作は心細いので、私のトリオのMにそちらの方は担当してもらって、私はもっぱら参加者の順番管理と紹介と歌です。

先週MKとMとわたしのトリオで、このオープンマイクでライブをしたので、勝手はわかっていましたが、ちょっと緊張。

 

ロンドン街中、UCL大学の近くにあるこのパブは近くのビジネスマン、観光客、そして学生でにぎわってる。

 

オープンマイクは毎週月曜日で、7時から用意してでき次第始め、10時か10時半で終わります。

前にも書いたように、ここは、スピーカーとマイクを提供するだけで、ハウスバンドとかはいません。

それで、アーティストはギターかキーボードを持ってくるか、バッキングトラックを使うかです。

 

先週は5人で少ない方でしたが、なんと今回ははじめは予約したうちの一人しか来ていませんでした。

そして、飛び入りの一人と私で三人。

その分一人たくさん歌えるのでいいですけど、ちょっと少な過ぎ!

むむむ、これで10時まで、どうやってもたせるの?  心細いなあ。

私は10曲しか用意してきてないぞ…

 

最初のアーティストは、ロンドンに住むイタリア人LDで、結構ハンサム。

イタリア人らしくスタイリッシュ。

予約した人。

先週も彼はいましたね。

いろいろな所でライブをしていたが、コロナでまったくなくなってしまったと嘆いていた。

でも、他に仕事があるらしいから、飢えてはいないよう。

オリジナルの曲とビートルズの曲で、6曲。

歌もギターも上手だけど、個性がない。(他人のことは言えないけど。)

 ハンサムなイタリア人LD

 

次が若者K. なんと彼は甚平を着て現れました。

日本語も少し話す。

日本にすごく興味をもってて、日本が大好き。

(こういう若者にしょっちゅう会います。)

オリジナルの曲をギターで歌って、3曲。

もう他にないと。

ギターも歌も、まあまあ。

若者K. 笑顔がかわいい!

 

私の番。

バッキングトラックを使いました。

歌った曲:

Hallelujah I love him so (ジャズ スタンダード)

Always on my mind (ウィリー ネルソン)

Whatever Lola wants (ラテンのリズム)

 

私も多分個性のない歌い方をしているに違いない。

 

客はたくさんいて、話していてうるさい。

聞いている人がいるのかどうか?

音楽がうるさいと思ってる客もいただろうと思う。

 

ありがたいことに、もう一人予約した人が来た。

D。

彼の曲はなんと説明したらよいのか、ヒップホップかもしれないけど、本人はいろいろ混じっていて、スタイルを限定できないと言ってた。

ラップのようではあるけど、もっとリズムとメロディーがあるのです。

私はこういう曲はあまり好きじゃないけど、なんとすごく楽しんじゃいました。

私が歌ってる最中から、彼は準備運動のようなことをしているのです。

彼のパフォーマンスを見て、うなずけました。

彼の歌い方は体を使うのです。

リズムに乗って、ダンスに近い動きをします。

普通の人が良く言うような言葉を繰り返し繰り返し歌います。

そして、観客の目を見て、直接訴えるような歌い方をします。

彼はプロデューサーで、バッキングトラックを作るけど、歌も歌うと。

トラックはよくできてるし、パフォーマンス(歌だけでなく全体のアクト)も素晴らしく、思わず体を動かしてしまいます。

この辺から、客が音楽に合わせてダンスをし始めた。

私もエンジョイしてしまって、写真を撮るのを忘れてしまった。

あ~とればよかった。

彼は絵になってたのに。

 

客のとびいり。J。

若い青年が、マイケル ブーブレの ジャズスタンダードを3曲。

素人にしてはまあまあ。

カラオケって感じでしたが。

でも、アーティストが少ないので、飛び入りしてくれて、助かりました。

 

そして、私がまた歌いました。

Are you lonsome tonight (エルビスが歌って有名、最近ノーラジョーンズ歌った)

Don't get around much any more (デューク エリントン、評判良かった)

You don't know me (レイ チャールズの曲)

 

ずっと前から、奥の方で、われわれの音楽を聴いてたトレンチコートの若者Aが、飛び入りで歌うことに。

これも、素晴らしかった。

話を聞けば、ロンドン生まれだが、今はアメリカ在住。

休暇で、ロンドンに来ている。

仕事は、なんとシンガー。

プロです。

シナトラが歌うようなジャズスタンダードを数曲。

声が、プロっぽくしっかりしてる。

これも、あまりエンジョイしすぎて、写真を撮るのを忘れた!

 

このころになると客はかなり少なく、客の一部はダンスをずっとしていて、もりあがり、もうパーティーみたいになっていました。

 

飛び入りのおかげで、何とか9:30ぐらいまで、生音楽が提供できました。

最後に私が、二曲歌って、早めにおしまいに。

でも、このプロの後に歌うのって、ちょっと自信がなかったですよ。

でも、しました。

You belong to me (ジョー スタフォード) 

I only want to be with you (ダスティー スプリングフィールドでもゆっくり)

 

楽しかったです。

他のミュージシャンや、パブの客と交流があったのも、よかったです。

また頼まれたらしたいです。

 

私の人生って、このごろ面白いことが多いです。

この年で、ありがたいことです。

 

じゃ、また。