憧れのスキャット恐怖のスキャット
今まで避けてきて、しないで済ませてきたスキャット。
できるジャズシンガーを聞いては、凄いなあと思っている。
私達歌仲間では、スキャットする人はチラホラ。
20年ぐらい前に、戦後の歌謡曲”銀座カンカン娘“をジャズ風に歌うことを思い立った。短い曲なので2度目をスキャットでと大胆なアイディアが出てきたのです。
スキャットのクラスにも行って勉強しました。
いろいろなスケールを教えられてそれを使ってスキャットするように言われたのをかすかに覚えてるけど、よく分かりませんでした。
そんな訳で、私の限られた知識と歌唱力で、こんなふうかなと大体の形は作ったのです。
でもね~、これが決定的でしたが、私が個人指導を受けてたプロのジャズシンガーのTK先生曰く、"なんで下手なスキャットで歌を台無しにするの?"。
がーん!
それ以来、スキャットをしようという気になりませんでした。
それで済んでもいましたし。
TK先生は、たしかに殆どスキャットをしないジャズシンガーであったので、私を指導できなかったのだと思う。
それに引き換え、彼女の友達同じくジャズシンガーのAW、は、すべての曲にスキャットをするので、素晴らしいのですが、飽きてくるんですよね。
バラエティーって大切。
AWはスキャットをする時マイクを持たない方の手でピアノを弾くように指を動かす。ある時聞いてみたら、その小節のコードのスケールを考えながら音を一音一音想像のピアノの鍵盤で考えながらスキャットをしているそうです。
それで、指がピアノを弾いているように動くわけです。
すごいですね。
ずっとあきらめていましたが、この頃、ここでスキャットを入れられたらいいなと思うことがよくあるようになりました。
特に短い曲は、スキャットがないとちょっと物足りないです。
例えば、It don't mean a thingとかです。
Sing Sing Singなんかにも入れたいなと思うし。
それに、伊勢佐木町ブルースです。(これにつてはまた別に書きます。)
これをジャズ風に歌うつもりですが、これにちょっとスキャットをいれたい!
そんなわけで、再びスキャットの仕方を研究してみることに。
しかし、この年(71才!)で新しいことを学んで人前でできるようになるか、自信はないです。
Brigette先生が、前回のマスタークラスでスキャットの第一歩について言ってたのを繰り返すと:
- きく、まねる、きく、まねる、きく、まねる
- コードをみて音をえらぶか、ある人は耳に頼って音を選んでいる
- ルート音で歌ってみる
- ルート音を使ってリズムを取ってインプロバイズ
- リズムは 音よりも大切
- 楽器のアドリブも参考にする
- チェットベーカーのスキャットシラブルを参考にする(彼はデ テ ドゥ タ などを主に使ってるのを発見) (チェットベーカーについてもまた別に書きたいです。)
- シンプルなのから始める
- メロディーで始めて、それから少しずつ離れていくという方法もある
- とにかくやってみる
- (ああ、道のりはながい。)
それから、日本のユーチューブで河合彰さんのジャズ講座で、初心者のスキャットの仕方を教えてくださってるので、それも参考にしました。まとめると:
- シラブルは ドゥバや、ドゥットゥ ドゥビドゥバ とか
- リズムが何よりも大切
- リズムだけで歌う - 三連符のバリエーションなど
- 音を足していく。ルート音のみそしてルートの半音下の音
- ブルーノートスケールを使うといい
- アーティキュレーション ージャズ特有のアクセント
- ゴーストノート ー 音を飲み込む などなど
それから、 粟田まりこさんもスキャット入門の動画をのせてくださっています。
そんなわけで、まず私の第一歩はその小節のコードのルートで歌ってみるところかなと思っています。人前でスキャットするにはまだまだの道のりです。