It don't mean a thing (ジャズスタンダード)とマスタークラス

Brigetteのマスタークラスにまた行ってきました。

 

その日は、なんと電車のストの日で、いつもは電車で行くところを、バスと地下鉄で行くことになり、結果として、他の駅からCJのうちに行くことに。

それで、おもしろい壁画というか、落書きというのか、こんな面白いものを発見しました。

落書きにしてはよくできているでしょう?

エリザベス女王が、ロックバンドで歌ってる絵です。

 

ついでに、この付近Swiss Cottage/Belsize Parkの住宅街の写真も撮りました。

昔は縦割りの高級二軒続きの家で、地下と屋根裏は召使やメイドが使ってて、主人の家族は一回と二階を使っていたのだと思います。

それが今は少なくとも四つのアパートメントに改造されているようです。

このアパートメントは寝室がたぶん二つぐらいですが、とても高価です。

 

本題に戻ります!

 

今日のミュージシャンはギタリストのL.

 

今回選んだ曲は、It don't mean a thing( if it ain't got that swing)1932年

デューク エリントンの曲です。

歌詞は アービング ミルズ。 

日本語に訳したら、「スウィングしなきゃ、意味ないわよ!」という感じでしょうか。

 

歌詞を訳してみると:

 

スウィングしなきゃ、意味ないわよ!

デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ

意味ないよ! ただ歌え(sing)ばいいのよ。

デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ

甘くたって、熱くたって違いはないよ。

そのリズムに ありったけ乗ればいいのよ。

スウィングしなきゃ、意味ないわよ!

デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ デュワ

 

 

「デュワ」は、何なんでしょう。掛け声のような、スキャットのような。

短い曲だけに、どのように料理するかが問題になります。 

それで、今回Brigette先生に聞こうと思うことは3点で、答えは以下の通り。

 

1.どのようにしたら、スウィングできるのか。

  • エラ フィッツジェラルドとかセーラ ボーンとかの歌を聞いて、詳細までまねる、まねる、まねる、まねる。どこにアクセントがあるか。
  • もっと弾みがひつよう。シンコペーションをもっと使う。
  • きく、まねる、きく、まねる、きく、まねる
  • 人によってスウィングの仕方は違う。
  • 体でスウィングを感じること。
  • (私:ああ、この年でスウィングをものにできるのか? 道のりは長い。)

2.興味深くするためには、どうしたらいいか。

  • 2回繰り返す。
  • また、エラが2回目にどんなことをするのか、きくこと。
  • 一回目はスウィングに集中し、二回目はリズムを変える、メロディーを変える、フレージングを変える
  • 変えるのはたくさんでなくてよい

3.その一つの方法は、スキャットを加えることだと思うが、スキャットの第一歩は何か?

  • きく、まねる、きく、まねる、きく、まねる
  • コードをみて音をえらぶか、ある人は耳に頼って音を選んでいる
  • ルート音で歌ってみる
  • ルート音を使ってリズムを取ってインプロバイズ
  • リズムは 音よりも大切
  • 楽器のアドリブも参考にする
  • チェットベーカーのスキャットシラブルを参考にする
  • シンプルなのから始める
  • とにかくやってみる
  • (ああ、これも道のりはながい。)

 

スキャットについては、また近いうちに別に書きたいと思ってる。

 

今回他の人が歌ったので、おもしろいと思ったのは、

It's only a paper moonを ラゲエのリズムで歌った人がいたこと。

それから、Call Meを ファンクのリズムで歌った人もいたこと。

ギタリストのLは、ちゃんとそのリズムを弾いてくれました。

彼すごく上手で, 何でもどのキーででもできます。

ピアニストにせよ、ギタリストにせよ、ジャズのプロはそういうものですが、改めて感心です。

 

最後に Briggetteが、また歌ってくれました。

Jobinの Triste です。

聞いたことのない曲でしたが、いつものように素敵で音程ぴったしでした。

 

じゃ、今回はこれで。

またね。