Don't get around much any more(ジャズスタンダード)と マスタークラス
また、Briggetteの マスタークラスに行ってきました
今回選んだ曲は、Don't get around much any more.
デューク エリントン作曲、ボブ ラッセル作詞 1942年
デューク エリントンです。
Fのキーで歌われることが多いが、私はEフラットにしました。
歌詞の大体の日本語訳を書きます。
Verse:
ソリテア(トランプの一人ゲーム)をしていないときは、棚から本をとりだすわ。
それにラジオの番組もあるし、わたしは一人でいるのよ。
コーラス:
土曜日のダンスには、行かなかったわ。とても混んでたらしい。あなた無しで行くのはたまらないから、もうあまり出かけないのよ。
クラブに行ってみようかと思ったけど、入り口まで行ったら、あなたのことを聞かれたわ。もう、あまり出かけないの。
少しは心が落ち着いてきたと思うけど、思い出したくはないわ。
デートに誘われて、行こうかとも思ったけど、何のため?
あなたがいないと ほんとうに違う!
もうあまり出かけないの。
これには、いわゆるVerse(バース)というのがコーラスの前についていますが、楽器の場合はほとんど演奏することはありません。
歌ではたまに歌われます。
わたしは、ライブの種類によって歌うかどうか決めています。
いわゆる聞くためのライブ、コンサートの時は、Verseとコーラスの対照が面白いので、歌います。
でも、ダンスをしたがるような観客の時は最初から、強いリズムにしたいので、なしです。
Verseが歌われるときは、Colla Voce(カラボチェ)といって、フリータイミングですることが多いです。Colla Voceは、イタリア語らしいですが、意味は「歌についていく」ということで、伴奏者は、歌についていきます。ですから、歌は早くしたり、遅くしたりして、バラエティーをつけることができます。
Verseの歌詞を理解すると、コーラスの歌詞の意味がよくわかりますよ。Fly me to the moonなどは、その典型です。
20年ぐらい前にこの曲を歌ったときは、Verseがちゃんとできたのに、最近また歌おうとしたら、伴奏と合わないのです。ピアニストやギタリストと試しましたが、どうもうまくいきません。コードを自分で転調したので、間違ってるのかと、何度もチェックしましたが、それは大丈夫だと思います。それで、今回のレッスンでは、これを解決するのが、目標の一つでした。
さっそく始めましたが、できる!今回はちゃんと乗れるではありませんか。何が違うのか。ピアニストの導入がいいからか?それとも私が最初の音をしっかり聞けたからか。そんなわけで、一応何とか、Verseもコーラスも歌えました。
Briggetteは、Verseをもっとよくするために、指導してくれました。
まずは、ことばを話すように言ってみる。
音楽と一緒に話す。
話すように歌う。
これで、ずっとよくなりました。
Verseとコーラスの対照もずっと面白くなったと思います。
それから、Colla Voceは、歌が主導なので、ビアノのコードを待たないで、進むこと。聴衆に、歌でお話をする。
ピアノはついてくる。
Verseを歌うたびに、違うようにやってみること。
それから、スウィングをもっとするようにも言われました。
指で調子を取った時は、もっとできてたが、なしで体でスウィングを感じるようにとも。
デュークエリントンの演奏を聴きながら歌ってスウィングをマスターすること。
いつものように、録音を聞くと私の歌はひどいものです。
それでも、Briggetteは「すばらしい」というんですよ。
とにかく、イギリスはほめる文化なので、他のシンガーも、いいところを探して、そこを強調してほめてくれる。実際信じられないのだけど。
その親切はありがたいのですが、本当のところがわからないです。
スポーツなどは、成績がはっきり得点で出てくるので、事実がわかりますが、歌は自分が本当にひどいのか上手なのかどうもわかりません。
それに、自分が聞いてるのと、他の人が聞いてるの、それに録音されてるものとすべて違いがあるとは思いますし。
はい、じゃ、今回はこれまで。
お付き合いありがとうございました。